老人ホームの選び方には人間関係がとても大切

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老人ホームは、一見過ごしやすく快適なイメージがありますが、介護士さんとの信頼関係の構築はもちろんのこと、高齢者である利用者さん同士の人間関係の良し悪しも関わってきますよね。

だから、いざ、身内をホームに入所させるとなると、どのホームにしようか迷ってしまいます。関連サイト...ウチシルベ … homes介護

出来る限り快適に過ごしてほしいと思うのが本音ですから、慎重に選ばなければいけませんね。

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運営側の対応

老人ホームを訪れて、まず対応してくれるのが、運営する窓口の事務員や、介護福祉士さんなどです。その方々が、親切な対応してくれるかどうかで最初のイメージが決まりますよね。本当に信頼できるホームというのは、スタッフへの教育もしっかりしているはずですから、親切に対応してくれるかどうかは、大事な見極めポイントです。

利用者と老人ホームの窓口になってくれる人がその方々ですから、まずは運営側の方との信頼関係がなければ大事な身内を預けられませんよね。

入所してからでなければ分からない介護士の対応

老人ホームを利用するうえで、介護士との信頼関係は一番大切です。やはり、どれだけ親切に対応してくれるかで、信頼できるかが決まってきます。最近では介護士が利用者へ虐待をするなどの悲惨なニュースもありますから、自分の身内がそのような目に合わないように慎重にならなければなりません。

しかし、介護士の対応というのは、実際入所して、接してみてからでないと分からないですよね。だから、初めに見学をした時に、介護士の様子をしっかり見ておくのが大切です。

利用者への接し方ももちろんですが、きちんと教育が行き届いているなら、来客者にも笑顔できちんと挨拶してくれるはずです。ハキハキと声を出してテキパキと働き、利用者には穏やかに優しく接しているか。そこをしっかり見ておいたほうが良いでしょう。

一度見学しただけでは難しいかもしれませんが、目を光らせておきましょう。

介護士との相性

いざ入所してみて、担当介護士との相性が悪い場合もあります。親切にしてくれないと、訴えてくるかもしれません。ただ単に相性が悪いという場合もありますが、実際あまり親切ではない介護士がいるのも事実です。自分の身内がそのことで悩んでいたら、我慢させずに担当を変えてもらいましょう。

利用者はそこで暮らしているわけですから、我慢していては相当なストレスになります。老人ホームへの建前よりも自分の身内が快適に過ごせることを優先したほうが良いのではないでしょうか。担当を変えてもまた悩みを訴えてくるようでしたら、その老人ホームとは相性が悪いかもしれません。

そうなったら、別のホームに変えてみるくらいの順応性を持ちましょう。

利用者同士の人間関係

介護士との相性が良くても、大部屋での利用者さん同士の人間関係は難しいものです。体を十分に動かせる人もいれば、あまり体が言うことを聞かない人もいますし、お喋りな人もいれば、無口な人もいます。頭がしっかり働く人もいれば、認知症になっている人もいます。

自分の身内が人間関係で悩んでいたら、すぐに信頼できる介護士に相談してみましょう。個室に変えてもらうという選択肢もあります。出来る限り本人が快適に過ごせるように、人間関係の悩みにもよく耳を傾けてあげたほうが良いですね。

利用者が感じる孤独

利用者は、長年住み慣れた自宅を離れてただでさえ孤独なものです。その中でも、目が悪くなってしまった人、耳が遠くなってしまった人などは周りとのコミュニケーションが取れず、特に孤独を感じています。ですから、目が悪い人へはなるべく話しかけてあげたり音楽に触れさせてあげたり、耳が遠い人には読書本や新聞を届けてあげたりと、少しでも楽しい時間を作ってあげる工夫が必要です。

それには介護士と利用者の家族との連携も必要です。協力して利用者本人が少しでも楽しめる時間を作り、孤独感を改善する工夫を行っていきましょう。

老人ホームという小さな世界

老人ホームという世界はさまざまな人間関係で作られています。利用者とその家族はもちろんのこと、社会福祉士、介護士、栄養士、理学療法士など、さまざま分野のプロが集まっています。そのたくさんの分野の人たちがどれだけ連携して利用者と関わっていけるかが大切です。

やはり、さまざまな人間がいますから、働く側、利用する側でもさまざまな揉め事も出てくるでしょう。そこで利用者のためにどのように協力し、工夫していけるか、家族と働く側の連携が取れるかなど、いろんな課題が必ず出てきます。

その課題をクリアしていける場合もあれば、なかなかクリアできていない場合もあるでしょう。出来る限りホーム内と家族が連携し、利用者が快適に過ごしていけるホームをつくりあげ、いろんな問題と向き合っていけるかがが、これからの後期高齢者社会でニーズが増える、老人ホームという場所において大事な課題になってきます。

老人ホームの問題は、いずれは自分の問題

老人ホームの問題点や便利な点については、やはり自分の身内や近しい人間が利用してみないと中身は分かりません。

これから後期高齢者社会に本格的に突入しますが、それを現実的に捉えている若者は少ないかもしれません。しかし、身内が利用する側になったら、直接訪問して中身を自分の目で見てみることが、いずれ自分の両親だったり、自分自身へ関わってくる問題に役に立つことだと思います。

老人ホームを利用する身内の悩みを聞いてあげたり、介護士と会話してみることで、見えてくることもあるかもしれません。誰だって、両親の老後や自分の老後は快適なほうが良いですよね。そのためにも、苦しいことかもしれませんが、今、老人ホームを利用している身内の老後の生活を、しっかり見届けていきましょう。

老人ホームで働く側の意識

老人ホームではさまざまな分野の人が働いています。働いている人同士でも、職場内でさまざまな人間関係の問題もあるでしょう。しかし、それを表に出して働いていると、利用者にもそれが伝わってしまいます。重い空気が息苦しく感じる利用者もいるかもしれません。

それに、施設内の雰囲気にも大きく影響してきます。誰でも、穏やかで優しい雰囲気のある場所で暮らしたいものです。利用者のためにも、施設のためにも、ホームで働く側の人たちは仕事への意識をきちんと持って、プライベートな感情と仕事は分けましょう。

人を相手にする仕事であることをきちんと認識して働かなければいけません。介護士は現在足りていない状態で、希望する人は採用されやすい職種なのかもしれません。しかし、簡単な気持ちで続けられるほど、甘い仕事ではないはずです。

体力的にも精神的にも疲労も貯まるでしょう。その覚悟を持ってでも、この仕事がしたいという、立派な意思を持って、この仕事に携わっていく人間が増えていくと良いですね。